東日本大震災からあすで8年 伝統の踊りで供養[2019/03/10 06:25]

 東日本大震災から11日で8年です。津波で被災した福島県双葉町の神社では、震災の犠牲者を供養する「じゃんがら念仏踊り」が奉納されました。

 山田芸能保存会・鈴木慶一会長:「年に一度でも皆さん、こうやって集まって頂いて、お話しできることが一番うれしいことかなと思っています」
 双葉町のじゃんがら念仏踊りは、新盆の家を回って鎮魂を行う伝統芸能です。9日は芸能保存会が津波の犠牲になった人を供養しようと、「避難指示解除準備区域」にある津波の被害を受けた神社の境内で奉納しました。双葉町は全域の避難指示が続いていて、踊りを奉納した人たちもそれぞれの避難先から集まり、犠牲者の霊を慰めていました。
 仙台市若林区では、津波の被害を受けた海岸沿いの防災林の再生に向けた「植樹会」が行われました。
 植樹した親子:「(大切なのは)子どもの安全ですので、いつでも備えるように」
 植樹会は震災の翌年から続けられていて、植えた苗木は今回で30万本になります。
 岩手県では、「復興支援道路」として整備が進められていた釜石自動車道が全線開通しました。これにより、花巻から釜石までの約80キロが高速道路で結ばれました。今後、さらなる物流の効率化や観光振興などが期待されます。

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