住民戻らぬ宮城・閖上地区 商業施設を切り札に[2019/03/11 11:50]

 被災地では元の生活やにぎわいを取り戻そうと、復興に向けた活動が続いています。

 (上野比呂企記者報告)
 宮城県名取市は11日朝から冷たい雨が降り続き、強い風が吹き付けています。来月オープンする商業施設「かわまちてらす閖上」です。元のにぎわいの復活を目指し、被災した飲食店や鮮魚店など20を超える店舗が入ります。閖上地区は震災前、約5700人が暮らすにぎやかな港町でしたが、津波が襲い、死者と行方不明者は合わせて約800人と壊滅的な被害を受けました。住民に戻ってもらって元の街を再建したい行政と内陸に移住したい住民とに隔たりがあり、閖上地区は宮城県内では復興が遅れた地域の一つとなっていました。まだ住民の20%しか戻っていませんが、去年、災害公営住宅が完成し、住民を受け入れる態勢は整ってきています。この商業施設は元のにぎわいを取り戻す切り札として期待されています。「閖上のまちびらき」は5月に予定されています。

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