「若いリーダーに託すべき」竹田氏が理事会で示す[2019/03/19 17:02]

 日本オリンピック委員会の理事会が19日午後3時から開かれました。理事会はどんな雰囲気で行われたのでしょうか。理事会が行われた岸記念体育会館前から報告です。 

 (社会部・佐藤慎記者報告)
 竹田恆和会長は理事会の議事をすべて終えた後に神妙な面持ちで言葉をかみ締めるように「次代を担う若いリーダーに託すべき」と述べ、6月の任期いっぱいで会長を退く考えを示しました。午後3時から始まった理事会は激しいフラッシュや理事の声が聞こえなくなるくらいのシャッターが鳴り響く異様な雰囲気から始まり、竹田会長は険しい表情で部屋に入ってきました。1時間半に及ぶ報告などが行われた部屋の中は詰め掛けた記者により蒸し蒸しとしていました。メディアを意識してか、理事会の途中に竹田会長自ら「私の進退については最後に報告申し上げます」と話す場面もありました。報告事項の説明などが行われた後、言葉をかみ締めるように竹田会長から「世間をお騒がせしたことを大変、心苦しく思っている。若いリーダーに託すべきことが最もふさわしい」などと退任の意向が伝えられました。関係者への取材では大会への影響を考慮して早期に辞任すべきという意見もありましたが、一方で、任期中の辞任は疑惑を認めたと捉えられかねないということもあり、任期まで務め上げたうえでの退任となりました。

こちらも読まれています