10年目の裁判員制度 裁判官らが意見交換 [2019/03/20 05:57]

 今年で開始から10年を迎える裁判員制度について裁判官や法律の専門家らが意見を交わしました。

 早稲田大学大学院・酒巻匡教授:「(裁判員制度導入で)最大の変化は書類、書面中心の裁判から証人や被告人が法廷で話す内容から事実を判断する裁判に変わったこと」
 そのうえで、酒巻教授は「裁判員裁判の方が日本の刑事訴訟法の本来の在り方だった」と制度の意義を述べました。また、裁判員経験者の40歳男性は「法律の知識がなくても常識の範囲内で十分考えられた」と話しました。また、別の経験者は「裁判員制度は司法への信頼を国民に広く集めることが目的だと思うが、周知はまだまだ足りない」と課題を指摘しました。

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