乗組員が高さ確認せず…離島の橋に貨物船衝突[2019/03/28 10:57]

 山口県周防大島町と本土を結ぶ大島大橋に貨物船が衝突した事故で、インドネシア人の船長らが事前に海面からの橋の高さを確認していなかったことが分かりました。

 去年10月、山口県柳井市と周防大島を結ぶ大島大橋に貨物船が衝突して送水管が破断し、周防大島町のほぼ全域で1カ月を超える断水が続きました。衝突の原因を調べている国の運輸安全委員会によりますと、インドネシア人の船長や航海士はルート上に橋があることは知っていたものの、海面からの橋の高さを事前に確認していませんでした。また、衝突の直前、船長が橋の下を通れるかどうか不安に感じて調べるよう指示したものの、航海士は確認できなかったということです。海面からの橋の高さは当時、約33メートルだったのに対して貨物船は最も高いところで40メートルを超えていました。運輸安全委員会は、船長や航海士がなぜ橋の高さの確認を怠ったのか引き続き調べることにしています。

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