“ショーケン”こと俳優の萩原健一さん死去 68歳[2019/03/29 00:01]

 「ショーケン」こと、歌手で俳優の萩原健一さんが亡くなりました。68歳でした。

 1950年生まれの萩原さんは埼玉県大宮市で育ち、1967年に「ザ・テンプターズ」のボーカルとしてデビューしました。グループサウンズ全盛期のなか、「ザ・タイガース」と人気を二分していました。その後、沢田研二さんらと組んだスーパーグループ「PYG」を結成し、日本のロックの黎明(れいめい)期を支えました。そして、本格的に俳優に転身、1970年代にはテレビドラマ「太陽にほえろ」「傷だらけの天使」「前略おふくろさま」など記憶に残る作品に次々と出演しました。映画では、1985年に「恋文」で日本アカデミー賞・優秀主演男優賞に選ばれました。その他にも「居酒屋ゆうれい」「影武者」「八つ墓村」などに出演し、アウトローから純朴な青年まで演じ分けていました。歌手としてもおととしにはデビュー50周年の記念アルバムを、去年には22年ぶりのシングルを発表するなど最近まで精力的に活動していました。
 そして、萩原さんの所属事務所からファクシミリが届きました。「弊社所属の俳優・萩原健一が2019年3月26日午前10時30分、東京都内の病院にて永眠致しました。病名はGIST・消化管間質腫瘍。本人の強い希望で病名の公表を控え、2011年より闘病しておりましたが、容体が急変し、奥様の理加様にみとられるなか、息を引き取られました。故人の遺志に従い、葬儀は家族のみで営まれ、都内の斎場で3月27日に荼毘(だび)に付されましたこと、ご報告させて頂きます。お仕事でお世話になった関係者の皆様、生前、萩原健一と懇意にお付き合い下さいました多くの皆様、そして何より、萩原健一を愛し応援して下さいました多くのファンの皆様、心より感謝申し上げます。ご家族の心の整理がつくまで、静かにお見守り頂けますようお願い申し上げます。また、故人の遺志に従い、お別れ会やしのぶ会を後日行う予定はございません」ということです。
 萩原さんの奥様・理加さんのコメントです。「生前に、お世話になりました仕事関係の皆様、ファンの皆様に心よりお礼申し上げます。これまで、本人の強い意向により、病のことは公表せずに参りました。最期はとても穏やかで安らかに、ゆっくりゆっくり、眠る様に息を引き取りました。今はまだ心の整理がついておりませんので、皆様、どうかご理解頂けると幸いと存じます。萩原理加」

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