新元号 陛下と皇太子さまに誰がいつ報告?[2019/04/01 17:40]

 政府は来月1日の新天皇即位に伴う新しい元号を「令和」とすることを決め、菅官房長官が発表しました。天皇陛下と皇太子さまにはいつ、どのような形で新元号が伝えられたのでしょうか。皇居・二重橋前から報告です。

 (社会部・中村昌太郎記者報告)
 発表の直前、陛下には宮内庁の長官が、そして皇太子さまにはナンバー2の次長がそれぞれ新しい元号を伝えました。間違いがないよう紙に「令和」と漢字で書き、お二人のもとを訪れて直接、伝えたということです。宮内庁の山本長官には臨時閣議で新しい元号が決まった直後に官邸から電話で伝えられました。その場で紙に「令和」と書き留め、スーツの胸ポケットにしまい、長官室のある宮内庁庁舎から車で陛下のお住まいの御所まで移動しました。そして、その紙を陛下に示して報告をし、出典が万葉集であることも合わせて伝えたということです。その際、陛下は普段と変わらない表情で聞かれていたということです。一方、宮内庁の西村次長は皇太子さまのお住まいである東宮御所であらかじめ待機していました。皇居と東宮御所は車で10分以上あるため、同じタイミングでお二人に伝わるように配慮したということです。次長もメモ用紙に書き留め、皇太子さまに伝えました。「令和」と伝えられた際、皇太子さまはにこやかな表情で「分かりました」と話されたということです。新しい元号が決まったことで、宮内庁幹部は「一つひとつ準備して対応していかなければいけないと改めて思った」と表情を引き締めています。

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