「はやぶさ2」が降下開始 人工クレーター実験へ[2019/04/04 13:32]

 最大のミッションが始まりました。JAXA(宇宙航空研究開発機構)は小惑星「リュウグウ」に人工的なクレーターを作るため、探査機「はやぶさ2」の降下を開始したと発表しました。

 はやぶさ2は2月にリュウグウの着陸に成功した後、上空20キロの定位置に戻っていました。JAXAによりますと、はやぶさ2が降下を始めたことを示す信号が4日午後1時17分に届きました。リュウグウから地球まで電波が届くのに17分かかることから、はやぶさ2は午後1時に降下を開始したものとみられます。はやぶさ2はこの後、高度500メートルで火薬が入った衝突装置を分離します。衝突装置は、高度300メートルから200メートルで爆発して金属弾をリュウグウに撃ち込んで人工のクレーターを作る予定です。計画通りに進めば5日午前11時50分すぎに装置が爆発します。はやぶさ2はその後、クレーターの状況を見て再度、サンプル採取のための着陸を試みる可能性があります。小惑星に人工のクレーターを作るのは世界初の挑戦です。

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