10年前の“切手”が決め手 東日本大震災で身元判明[2019/04/19 11:53]

 宮城県石巻市で8年前に見つかった東日本大震災の犠牲者の身元が判明しました。特定の決め手は10年前に出された手紙の切手でした。

 身元が判明したのは宮城県女川町に住んでいた平塚眞澄さん(当時60)です。平塚さんの遺体は2011年4月に石巻市の防波堤近くで発見されました。今年3月、宮城県気仙沼市に住む女性から宮城県警に「青森県八戸市に住むいとこが親族を捜していて、警察が公開している似顔絵に似ている」との情報提供がありました。このいとこが平塚さんから2009年5月に受け取っていた手紙の切手に付いていた唾液(だえき)からDNAを検出し、平塚さんのDNAと一致しました。宮城県内ではいまだ9人の遺体の身元が分かっていません。

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