「勅使発遣の儀」 即位の礼などの日程を報告へ[2019/05/09 05:57]

 即位の礼と大嘗祭(だいじょうさい)の期日を伊勢神宮などに報告するため天皇陛下が使いを派遣する儀式「勅使発遣の儀」が皇居・宮殿で行われました。

 8日午後2時すぎ、冠に御引直衣(おひきのうし)と呼ばれる装束に身を包んだ天皇陛下が宮殿「竹の間」に入られました。伊勢神宮に派遣される装束をまとった勅使が即位の礼と大嘗祭の期日を記した文書を受け取ると、陛下は「よく申して奉れ」と述べられたということです。その後、神武天皇陵や昭和天皇陵への勅使も文書を受け取り、儀式は約20分で終了しました。一方、宮内庁は大嘗祭で使われる米を収穫する水田を決める「斎田点定の儀」で使う道具を公開しました。大嘗祭では天皇陛下が2つの地方の水田で収穫された米を食べ、国の安寧を祈ります。2つの地方は13日に甲羅を焼いて入った亀裂の形を見る「亀卜(きぼく)」という占いで決まります。甲羅はウミガメの捕獲が認められている東京・小笠原村で調達され、厚さ1ミリほどに加工されているということです。

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