現役裁判官が“出張授業” 裁判員制度を学生に講義[2019/05/17 09:51]

 裁判員制度が始まってから来週で10年を迎えるのを前に、東京地裁の裁判官が青山学院大学で裁判員制度の仕組みについて授業をしました。

 東京地裁・河本雅也裁判官:「皆さん、くじに当たれば裁判員候補者、そして裁判員、補充裁判員として実際に裁判員裁判に携わることがあるかもしれませんので、そのために実際の裁判ってどんなとこなのかなということを知って頂きたい」
 河本裁判官は、裁判員裁判について「法廷で行われるやり取りは何も勉強していない人でもすぐ分かります」と強調したうえで、「裁判員の方と出した結論は自分のなかに色濃く残っていて、裁判全体の力を上げていっている」と話しました。
 受講した学生:「(裁判官が)裁判員という制度を通して私たちの一般の意見をすごく聞いてくれて重要視してくれるのが講義で話してくれたので、もっと身近に感じることができた」
 最高裁の統計によりますと、裁判員候補者の辞退率は上昇していて、裁判所は今回のような取り組みを通じて学生など若年層への関心を高めていきたい考えです。

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