裁判員裁判10年 裁判員経験者が語る判断の難しさ[2019/05/21 11:52]

 裁判員制度では裁判員がそれぞれの裁判で判断の難しさに直面しています。殺人の罪で起訴された被告が無罪判決となった裁判の裁判員経験者が、ANNの取材に応じました。

 裁判員経験者・後藤樹さん:「もやもやとしながらも戸惑いはあった。皆で腑(ふ)に落ちるところまで質問して話し合った」
 東京都内に住む後藤さんは、死刑確定後に別の殺人事件への関与を告白して殺人の罪で起訴された死刑囚の男(70)の事件で裁判員を担当しました。死刑囚は去年に行われた初公判で一転して無罪を主張しました。後藤さんたちが審理した結果、東京地裁は「有罪とする証拠に乏しい」として無罪判決を言い渡し、判決が確定しました。
 裁判員経験者・後藤樹さん:「葛藤はすごくあった。自分が見極めなければいけないんだなとは感じた」
 一方で、後藤さんは「裁判員制度は自分たちの感覚を裁判官に伝えられるとても良い機会」だとも話しました。

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