「地球温暖化なければ去年夏の猛暑はない」気象庁[2019/05/22 16:16]

 去年、夏の日本列島の記録的な猛暑について気象庁などは、「地球温暖化がなければ起こり得なかった」とする研究結果を発表しました。

 去年7月、日本列島は記録的な猛暑となりました。気象庁の研究所などは、去年の猛暑と地球温暖化の関連性について分析を進めてきました。その結果、1850年代の工業化以降に増加した温室効果ガスが「排出されなかった」と仮定した場合には、去年のような猛暑の起きる確率はほぼ0%と推定しました。そのうえで、地球温暖化がなければ「去年のような猛暑は起こり得なかった」と結論付けました。工業化以降、地球の平均気温は約1度上昇していて、さらに1度上がれば、日本の猛暑日の発生回数は現在の約1.8倍になるとも推定しています。過去に経験したことのない頻度の猛暑が予想され、温暖化を防ぐさらなる取り組みが必要としています。地球の温暖化対策を推進する国際的な枠組み、パリ協定では地球の平均気温の上昇を産業革命以前に比べて2度より十分低く保つとともに、1.5度以内に抑えることを目標に掲げています。

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