記録的豪雨で市民混乱 佐賀・小城市で道路が冠水[2019/08/28 18:03]

 大雨の現状と今後についてです。まず、降り始めからの雨量を見てみると九州北部で多くなっていて、長崎県平戸では500ミリを超え、佐賀県では400ミリを超えています。24時間で平年の2カ月分ぐらい降ったことに相当し、まさにこの地域では過去に経験したことのない集中豪雨となりました。道路が冠水するなどの被害があり、市民生活に影響が出ている佐賀県小城市牛津町から報告です。

 (山崎弘喜アナウンサー報告)
 乗り捨てられていた乗用車がレッカーで移動されようとしている状況です。約10人ほどが救急隊に連れられ、恐らく救急車で運ばれるものと思われます。高齢の人や子どもたちが非常に多くいて、ぐったりとした表情をしていました。今も消防や救急の車が止まっていて、国道34号では歩道と車道の境目が分からないぐらい今もなお、水が残っています。こういった大きな通りの国道以外の細い路地にも水は入り込んでしまっています。住民の人に話を聞いたところ、奥にも取り残されてしまっている人がいるようで、至る所で救護や救助活動が続けられています。怖いのが足元の水が濁っていることです。水深は10センチ程度かと思われますが、濁っているので奥の方はどれぐらい深いのか行ってみないと分からない状況です。そして、奥にトラックや乗用車が止まっている状態で、国道34号は28日午前5時ごろから通行止めになってしまったということです。トラックのドライバーの人に話を聞いたところ、午前6時からずっと待っているそうです。体力的にも非常に厳しいなかで、住民の人が手で握ったおにぎりを差し入れしてくれたそうです。「この状態だから、この場所で水が引くのを待ちたい」とドライバーの人は話してくれました。

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