“タピる”人気は3回目! 過去2回を振り返ろう[2019/09/16 20:12]

夏が過ぎても店舗によっては飲むために1時間は並ぶというタピオカドリンク。そのタピオカの歴史を振り返っていきます。お菓子の歴史研究家の猫井さんに聞きました。

今、はやっているタピオカは「第3次ブーム」です。
第1次が1992年です。この時は、まだ色は付いていませんでした。白くてBB弾ぐらいの大きさの小さい粒。味がなくてココナツミルクに混ぜて食べるものでした。当時はエスニック料理がはやっていたので、そのデザートとして出されていたものです。ただ、この時はスイーツ戦国時代といわれていて、ナタデココなどが出ていたので、その陰に隠れてしまいました。

第2次は2008年です。この時、スプーンで食べるものからストローで飲むものに変わります。そして、タピオカ自体も変わります。黒くて大きな粒で、色が付きました。黒糖で甘く味付けがされていて、ミルクティーとして飲み物としてはやりました。これが当時、台湾の専門店が九州に上陸してそれが全国に広がりました。
なので、タピオカというのは第1次と第2次で日本のなかで発展したのではなく、主に東アジアを中心に入ってきたもの、台湾から日本に入ってきたものとでは、少しルーツが違います。

去年ごろから第3次のピークがきました。主にタピオカ自体は変わっていませんが、背景が変わっています。LCC(格安航空会社)の台頭などから台湾に行きやすくなり、台湾ブームがさらにはやり、加速したました。なので台湾に行きやすくなって、本場のタピオカがはやり始めました。
そして、SNS映えです。写真に撮ったら映えるので、若者の間で人気を博しているということです。

今後もまた発展しそうなタピオカから、まだまだ目が離せなさそうです。

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