台風の脅威 猛烈なしけ 高潮・高波に警戒が必要[2019/10/11 18:09]

 上陸が12日に迫った台風19号、高い波が太平洋沿岸に押し寄せてきています。この高波・高潮について、気象予報士の今村涼子さんの解説です。

 強力な台風が来ると、その気圧が下がること、さらに暴風によって海面が吹き寄せられて上がるという高潮の恐れが出てきます。今回は一番、台風が接近する静岡から関東の沿岸部にかけてが危険エリアになります。また、海面が上がったうえに見たこともないような高波が予想されています。その波の高さの予想が駿河湾や千葉の外房では13メートルと出ています。相模湾や鹿島灘でも12メートル、東京湾でも三浦半島付近では10メートルが予想されています。これだけ高い波が来ると非常に波のパワーが強く、それが原因で去年に大きな被害が出ています。去年7月、関東から東海沖を西に進んだ台風によって相模湾で高波による被害が発生しました。熱海の海に面したホテルでは窓ガラスが割れたり、小田原では道路が冠水して10台以上の車が高波にのまれるということが発生しました。
 満潮時刻は12日午後4時前後で、台風が接近してくる時間帯にあたります。しかも今は大潮の時期にあたっているので非常に海面自体が高くなり、そこに高波が押し寄せることになります。東風が打ち付ける小田原や伊豆半島方面、そして駿河湾など西側の地域で非常に被害が出る恐れがあります。でき得る限りの備えをして頂きたいです。

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