堤防を乗り越え濁流が住宅に…作業難航の千曲川[2019/10/14 18:03]

 台風19号による影響で各地で甚大な被害が出ています。国土交通省によりますと、川の堤防が決壊したのは全国7県に上ります。栃木県の秋山川や長野県の千曲川など20河川29カ所で堤防が決壊しました。また、堤防から川の水があふれる「越水」も全国で少なくとも100以上の河川で起きたことが分かっています。千曲川の堤防が決壊した長野市から報告です。

 (萩原早紀子アナウンサー報告)
 雨が強まったり弱まったりを繰り返しています。14日午後に長野市には大雨洪水警報が発表されています。また、夕方になってくるのと同時に気温も下がってきました。そんななか、14日も日中は懸命な救出作業が行われていました。電気が通っていないなど環境が整わないなかの復旧作業です。待っている人も恐らく寒い思いをされている人がいたと思います。
 決壊をした場所では重機を使った復旧作業が行われています。川は堤防道路を乗り越えて反対側の住宅地へと濁流が流れていきました。まだ茶色く濁った水が残っています。日中は水位が下がって家の整理に帰る人もいましたが、「人力での作業では到底追い付かず、きりがない」といった声が聞かれました。また、この地域の多くの人が避難所に身を寄せています。自宅の復旧作業に手を付けられない人がまだまだ多くいます。

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