住宅が今にも川に…多摩川 最大支流・秋川も氾濫[2019/10/15 14:26]

 台風19号に伴い、各地で浸水被害が起きました。東京では多摩川の氾濫が大きく注目されましたが、この他にも大きな被害を受けたあきる野市の秋川から報告です。

 (辻歩リポーター報告)
 秋川が流れていく先に多摩川があって合流しています。1軒の住宅が川の方に向かって落ち込んでいるのが分かります。秋川が台風19号通過時にかなり増水して堤防が少しずつ削られ、その結果、堤防の上に建っていた住宅が土台ごと川に落ち込んでしまったと考えられます。現在、この住宅の人や周辺の住民はほとんど避難をしていて、住宅の周りには立ち入れないように規制線が敷かれています。ただ、規制線の外から見ると、住宅の門の先には何もなく、非常に危険な状態が続いています。
 秋川は普段は子どもが遊べるくらいで、歩いても渡れるくらいの水位だそうです。ただ、現在も茶色く濁っています。また、秋川はアユやニジマスの釣り場としても有名で、バーベキューなどをする人が普段は河川敷に多くいるそうですが、今は見る影もなく多数の流木が打ち寄せられている状況が続いています。
 秋川はあきる野市以外にも複数箇所で堤防が決壊、崩れ掛かっている場所があります。そこに共通する特徴としては、川がカーブしている外側が大きく被害を受けています。増水の時の水の勢いによって水の遠心力がカーブの外側一点に掛かってしまうためです。近くの住民は「普段、あれだけ穏やかな秋川が被害をもたらせてしまうということはとても驚きだ。考えられない」と不安の声を上げていました。

こちらも読まれています