住民の要望かなわず… 那珂川 無堤防区間から氾濫[2019/10/23 12:09]

 台風19号で氾濫した茨城県の那珂川では、以前から住民が堤防の設置を要望していたにもかかわらず、堤防が設置されなかった場所から水があふれて住宅が浸水していたことが分かりました。

 茨城県ひたちなか市は1986年に那珂川が氾濫したことをきっかけに、堤防の設置を国に求めてきました。台風19号の大雨で堤防がつくられていない区間から水があふれ、住宅が浸水する被害が出ました。
 住民:「(堤防がないのは)知ってはいましたが、まさかこうなるとは思いませんでした。早急に対応して頂ければ一番ありがたい。小さい子どもがいるので」
 那珂川が流れる水戸市とひたちなか市には、住民らが堤防の設置を求める無堤防の区間が合わせて3カ所あります。しかし、いずれも設置工事は行われていません。
 台風19号で亡くなった人は、ANNのまとめで12の県で合わせて82人に上っています。また、行方が分からない人は10人です。

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