75歳以上に「フレイル健診」 要介護リスクを調査[2019/10/29 21:05]

 厚生労働省は来年度以降、75歳以上の後期高齢者を対象に新たな健康診断を導入することを明らかにしました。

 新たな健康診断は「要介護」認定を受けていない75歳以上の人が病気や要介護状態になるリスクが高くなっていないかどうかを調べるために導入されます。日本老年医学会は要介護になる一歩手前のこうした状態を「フレイル」という造語で呼んでいて、適切に予防をすれば要介護状態になる可能性を減らせるとしています。新たな健康診断は市区町村が実施する予定で、血液検査や筋力測定の他に「1日3食、食べているか」「きょうが何月何日か分かるか」など15問のアンケートがあります。フレイルの疑いがあると判断された人には保健師や管理栄養士が食事や運動の指導をするということです。政府は新たな健康診断を通じて高齢者が健康でいられる期間を延ばし、医療や介護にかかる費用を抑えたい考えです。

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