北殿は瓦焦げ骨組みだけ 正殿は跡形なく全焼し崩落[2019/10/31 12:00]

 首里城がほぼ全焼した火事は、出火から9時間以上経った今も消火活動が続いています。

 (比嘉夏希記者報告)
 全焼した北殿です。屋根の瓦は焼け焦げ、無残に骨組みだけがあらわになっています。31日午前11時に火はほぼ消し止められたという情報が消防から入ってきましたが、現在も消火活動が続いていて、白い煙が上っています。そして本来、北殿の左側には一番大きな正殿が見えていましたが、全焼して跡形もなく崩れ落ちてしまいました。周辺には未明から100人余りの人が駆け付けていて、優美な姿が失われていく度に「悲しい」と落胆の表情を浮かべていました。また、地元の人は建物だけでなく、その中にあった貴重な収蔵品なども焼けてしまったのではと話していましたが、被害の全容はまだ明らかになっていません。県庁では関係部局を集めた緊急会議が開かれたほか、韓国へ出張中だった玉城知事も帰国を早めて対応にあたるということです。沖縄の歴史のシンボルの喪失に多くの人が心を痛めています。

こちらも読まれています