テコンドー協会に不手際 仲裁機構が選手の資格救済[2019/10/31 14:06]

 テコンドーの選手が全日本テコンドー協会の不手際で東京オリンピックの代表選考会への出場を妨げられたとして、日本スポーツ仲裁機構に申し立てたのに対し、仲裁機構は協会の不手際を認めて選手の選考会への出場資格を認めました。

 日本スポーツ仲裁機構によりますと、テコンドーの20代の男性選手は来月に開かれる東京オリンピックの代表選考会の出場資格について、去年11月に協会から「2018年の日本選手権で3位以内が条件」との説明を受けました。しかし、協会の説明は誤りで、実際には「2019年の日本選手権で3位以内」が条件でした。男性選手は18年大会は3位以内に入賞しましたが、今年2月に行われた19年大会は敗退しました。しかし、男性選手は18年大会では3位以内に入賞していることから条件を満たしていると認識していたため、代表選考会への出場資格があることを仲裁機構に訴えていました。これに対し、協会は説明会で訂正したと主張しましたが、仲裁機構は「協会は修正はしておらず、出席者に周知された証明はない」として男性選手の代表選考会への出場資格を認めました。全日本テコンドー協会を巡ってはすべての理事の辞職が決まっていて、新しい理事を選び直すための検証委員会が発足されています。

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