凄惨な沖縄戦から復活遂げた…正に琉球と沖縄の歴史[2019/10/31 17:15]

 首里城についてです。

 1500年代中ごろに完成した首里城は、琉球王国の王宮として政治的中心地であったと同時に、国王とその家族が暮らしていました。さらに、信仰上の聖地も存在していました。朱色を基調に鮮やかな装飾が施され、屋根を覆う赤い瓦が特徴的なこの建物は日本や中国の建築文化が融合した独特の建築様式となっています。
 450年の歴史を誇った琉球王国は明治維新後の1879年に滅亡しますが、1925年に首里城は日本の国宝に指定され、昭和の大改修が行われました。しかし、1945年に太平洋戦争で沖縄が地上戦の舞台となり、首里城も戦火に包まれて焼失しました。
 戦後、首里城は復元されていきます。正殿の復元は1989年から始まって1992年に完成しました。復元された首里城では2000年、九州・沖縄サミットの社交夕食会が開かれて各国の首脳が集いました。そして、この年に首里城跡は世界文化遺産に登録されています。

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