総理「陛下のお気持ちを胸に刻み…」国民祭典3[2019/11/09 19:35]

 皇居前広場で9日午後、天皇陛下の即位を祝う国民の祭典が開かれました。

 天皇皇后両陛下も臨席され、安倍総理大臣が「天皇陛下のお気持ちをしっかりと胸に刻み、一人ひとりの日本人がそれぞれの花を大きく咲かせることができる時代をつくりあげていく決意です」とあいさつしました。
 
 この日のために作られた「奉祝曲」を人気アイドルグループの嵐が歌い、ピアニストの辻井伸行さんが演奏を披露しました。
 会場には招待客を含む約3万人が集まり、両陛下を祝福。47万人以上から観覧の申し込みがあったということです。

安倍総理 あいさつ全文:

 天皇陛下におかれましては、先月22日に即位礼正殿の儀を挙行され、歴史的な皇位の継承を内外に宣明されました。本日ここに集った数多くの方々をはじめ、国民の皆様とともに、改めて、天皇陛下の御即位をお祝い申し上げます。
 
 即位礼正殿の儀では、天皇陛下から上皇陛下の30年以上に渡る歩みに深く思いを致され、国民の幸せと世界平和を願い、国民に寄り添っていくとのお気持ちを伺いました。そのお言葉に誰もが深い感銘を覚え、改めて、皇室の長い伝統と、我が国が紡いできた悠久の歴史に思いを致した次第です。

 天皇陛下の御即位とともに始まった新しい令和の時代、私たちは、天皇陛下のお気持ちをしっかりと胸に刻み、平和で希望に満ちあふれ、一人ひとりの日本人がそれぞれの花を大きく咲かせることができる時代を作り上げていく決意です。

 この後、豊かな水が、世界の平和、繁栄、幸福をもたらすことをイメージして制作された奉祝曲が披露されます。
 国民がこぞって未来への希望を胸に、新しい時代を迎えました。その心からの喜びの気持ちを込めた歌声とともに、国民の皆様と心を一つにして、天皇陛下の御即位や、新しい時代の輝かしい幕開けをお祝いしたいと思います。
 ここに令和の世の平安と、天皇陛下の弥栄をお祈り申し上げ、私の祝辞と致します。

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