陛下との面会に先立ってフランシスコ教皇は東日本大震災の被災者との集会に参加し、原発の使用に対する懸念など被災者への思いを伝えました。
集会では被災者3人が話をしました。福島県から自主避難している高校生の鴨下全生さん(17)は今年3月にもバチカンで教皇に謁見(えっけん)しています。
福島県から避難中の鴨下全生さん:「大人たちは、汚染も被爆もこれから起きる可能性のある被害も隠さず伝える責任があると思います。僕は避難先でいじめにも遭い、死にたいと思うほどつらい日々が続きました。僕らの未来から被爆の脅威をなくすため、どうかともに祈って下さい」
これに対して教皇は「地震、津波、原発事故から8年、日本は不屈さを持って一致団結できる人々であることを示してきた」としたうえで、福島についての思いを明らかにしました。
ローマ・カトリック教会、フランシスコ教皇:「特別に思い起こしたいのは福島第一原発の事故とその余波です。原子力の継続的な使用に対する懸念であり、司教たちは原子力発電所の廃止を求めました。私たちには未来の世代に対して大きな責任があります」
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