親から子どもに「長時間正座」は体罰 厚労省が指針[2019/12/04 07:42]

 親による子どもへの「体罰」について、厚生労働省は長時間、正座させるなど「体に苦痛や不快感を引き起こす行為」と定義付ける案を有識者会議に示しました。

 来年4月に施行される改正児童虐待防止法では、親から子どもへの体罰が禁止されます。厚労省は体罰の定義について示したガイドラインを作ることにしていて、3日の有識者会議で「長時間、正座をさせる」や「夕食を与えない」「頬をたたく」など5つの例を盛り込んだ案を示しました。しつけとの違いを明確にしていて、「体に苦痛や不快感を引き起こす行為はどんなに軽くても体罰」であるとしています。体罰の定義を厚労省が示したのは初めてで、会議では大筋で了承されました。厚労省は来月にかけてこの指針案を公表して意見を募集し、年度内の策定を目指しています。

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