台風19号から2カ月 復旧に向けて多くの課題[2019/12/12 11:56]

 90人以上の犠牲者が出た台風19号から2カ月です。土砂崩れによる通行止めが続く地域もあるなど、復旧に向けて多くの課題がいまだ残されています。

 宮城県では19人が亡くなり、いまだ2人の行方が分かっていません。丸森町では、避難していた住宅が土砂に流されて行方不明となっている小野正子さん(63)の捜索が12日午前9時すぎから行われています。消防隊員22人が住宅の周辺などの捜索を行い、行方不明者の手掛かりを探しています。
 福島県二本松市では、大規模な土砂崩れによって台風19号から2カ月経った今も市道の通行止めが続いています。住民からは早い復旧を望む声が上がっていますが、地滑りの危険性があるため復旧作業は手付かずになっていて、通行再開のめどは立っていません。
 長野市では115戸建設された仮設住宅に50世帯以上が入居していて、今月に入居が始まった仮設住宅での暮らしは2週間近くになりました。浸水被害があった住宅の再建など、課題が多く残されています。
 入居者:「ここからどこかに出て行けと言われた時にどうしようかなというのは考えている」
 長野市の避難所にはいまだ20世帯45人が身を寄せています。

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