小泉環境大臣 問われた「交渉力」と「発信力」[2019/12/16 06:15]

 小泉環境大臣は初めてとなる本格的な国際交渉を終えて帰国の途に就きました。

 今回のCOP25で小泉大臣に問われたのは「交渉力」と「発信力」の2点です。まず「交渉力」ですが、合意に向けて鍵を握る国々と相次いで個別に会談を行うなど、積極的に調整に走る姿勢が目立ちました。
 小泉環境大臣:「合意に向けて絶対に諦めないという思いを共有してくれたすべての人たちに感謝します」
 閉会会合での発言に対し、各国から大きな拍手が上がったことからも国際交渉の場で一定の存在感を示すことには成功しました。一方で、もう一つの大きな課題が石炭火力発電を巡る批判にどう持ち前の「発信力」で応えるかでした。批判に正面から向き合う姿勢は示したものの、肝心の削減に向けた具体策は示せず、インパクトに欠けたことは否めません。ただ、具体策の提示には政府内での十分な調整が必要なことも事実で、「調整を続ける」との宣言を結果につなげることができるのか今後、真価が問われます。

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