都内で見つかる人骨に収蔵庫建設へ 1.3億円計上[2019/12/23 23:17]

 国立競技場の工事現場などから大量に発見された人骨などの保管に向け、文部科学省は来年度の予算案に新しい収蔵庫の建設に向けた費用として1億3000万円を計上しました。

 竣工(しゅんこう)したばかりの国立競技場では、建設のための準備工事の段階で江戸時代に埋葬された人骨187体が発見されました。このほか、都内各所の工事現場からも大量の人骨が見つかっていて、これらを引き取っている国立科学博物館の廊下は人骨が山積みとなっています。こうした状況を受け、文科省は国立科学博物館の敷地内に収蔵庫を整備することを決め、来年度の予算案に予定地を更地にしたり設計したりする費用など1億3000万円を計上しました。研究者らは人骨は当時の生活を研究するうえで貴重な史料だとして、保管のための収蔵庫建設を求めていました。博物館には来年、さらに1000体以上の人骨が運び込まれる見込みです。収蔵庫は3年以内の完成を目指しています。

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