中国で原因不明の肺炎 患者に日本人はなし[2020/01/06 21:48]

 中国で感染が広がっている原因不明のウイルス性の肺炎について、厚生労働省は「現時点で感染者に日本人が含まれているという情報はない」と発表しました。

 厚生労働省によりますと、中国・湖北省の武漢市で先月から感染が拡大している原因不明のウイルス性の肺炎はせきや発熱など風邪に似た症状で、今月5日までに59人の患者が確認されています。このうち7人は呼吸困難の症状を訴えていて、重症です。今のところ人から人への感染は確認されていません。原因となる病原体は特定されていませんが、インフルエンザや鳥インフルエンザ、SARS(重症急性呼吸器症候群)、MERS(中東呼吸器症候群)ではないことが分かっています。患者の多くは野生動物などを売る市場で働いていたということです。厚労省は武漢市から帰国する人に対して咳や発熱の症状がある場合にはマスクを着用して病院に行くよう呼び掛けているほか、渡航者にも注意を促しています。

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