「獄中マンガ」描いた理由…やまゆり園45人殺傷事件[2020/01/07 19:56]

 神奈川県の「津久井やまゆり園」で19人が亡くなった死傷事件。8日に初公判を迎える植松聖被告(29)は、拘置所で意外なことを始めていました。

 そのタイトルは「獄中マンガTRIAGE」。殺人などの罪に問われている植松被告が拘置所内で描いたものです。
 実話ナックルズ・宮市徹編集長:「一番の動機となっているのが『心失者』というキーワードだった。漫画だったらその言葉で表せないようなことが表現できるのかなと思って(植松被告に)漫画を描かせることにしました」
 編集長の宮市さんに植松被告から送られてきた手紙には植松被告が考える漫画のテーマが書かれていました。「電子(主人公)は自我を持ったクローンとして、人権を主張するとき、人間の定義や愛について論破したいと思いました」
 去年の夏から始まった漫画の連載は全12回で、現在まで5回分が掲載されています。植松被告に報酬はなく、無償で連載しているということです。
 実話ナックルズ・宮市徹編集長:「初公判が近付くにつれてだんだんと核心を突くようなものが絵柄のなかに入ってきたという感じ。自分がどういうふうな判決が下るかみたいなところは意識しだしたのでは」
 2016年7月、神奈川県相模原市にある障害者施設「津久井やまゆり園」で45人が殺傷された事件。殺人などの罪に問われた植松被告は犯行を認めたうえでANNの接見取材に対して…。
 植松聖被告:「意思疎通が取れない人は安楽死すべきです」
 その植松被告に対する裁判員裁判が8日から始まります。今回の裁判、被害者の名前は1人を除いて匿名で進められます。当時、施設に入所していて重傷を負った尾野一矢さんの父・剛志さん。法廷で陳述する予定だといいます。
 息子が重傷を負った尾野剛志さん:「犯した罪をね、償わないといけないんだということを彼に諭したいという気持ちはあるけど、ほんの少しでもいいから少しでもいいから、亡くなった19人の人たちに対して申し訳ないとかそういう気持ちにちょっとでもなってくれればいいかな」
 また、植松被告と文通を重ねて接見もした社会学者の最首悟さん。
 植松被告と文通や接見した和光大学名誉教授・最首悟さん:「(植松被告は)反省ということ、思い返すということ、過去ということについてはシャットアウトしている感じ」
 最首さんは重度の障害がある娘を持つ父親。植松被告の家庭環境や心の内が知りたいといいます。
 植松被告と文通や接見した和光大学名誉教授・最首悟さん:「(植松被告には)自分の良しと思うこと正しいと思うことを十分にできるだけ述べてもらいたい。そして、その根拠を言ってほしい」