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2020年1月16日 17:21

新型ウイルスの日本初上陸 厚生労働省の見解は?

2020年1月16日 17:21

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 中国の武漢で発生していた肺炎の原因とみられる新型コロナウイルスに感染した患者が日本国内でも確認されました。厚生労働省は冷静な対応を呼び掛けています。厚労省前から報告です。

 (岩本京子記者報告)
 (Q.解熱剤を使って熱が低い状態で入国している。盲点だったと思うが、厚労省はどう受け止めているのか?)
 会見を受けて改めて厚労省内を取材をしたところ、ある幹部は「武漢は成田空港に発着する直行便があるので、警戒はしていたけれども防ぎきれなかった」と話しました。男性は解熱剤を飲んだ状態で検疫を通過したわけですが、これについては「予想していなかった」と驚いていて、「今後も人の往来は増える一方なので、ヒトからヒトへの感染の可能性が低くても安心はできない」と話していました。来週には春節を控え、多くの中国人が日本に来ることが予想されています。16日の会見では、この新型コロナウイルスについて「詳しい特性はまだ分かっていない」としたうえで、「もし感染した場合、インフルエンザウイルスよりは重症になる危険度は高いが、SARS(重症急性呼吸器症候群)やMERS(中東呼吸器症候群)ほどではないと推測される」とのことでした。今後は疫学調査を行って、このウイルスの特性や感染拡大のリスクがどの程度あるかを早急に調べるということです。厚労省は「手洗いやうがいなどをして対策を取るほか、過剰な心配はしないでほしい」と冷静な対応を呼び掛けています。

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