“日本型雇用の見直し”に連合「制度確立してない」[2020/01/22 14:54]

 年功序列の賃金制度など、これまでの日本型の雇用を見直すべきとする報告書を経団連が発表したことに対して、連合の神津里季生会長は「そもそもそうした雇用システムがこの20年、確立していない」として経営側を批判しました。

 経団連は21日、企業がグローバル化して人材が足りないなか、新卒の一括採用や終身雇用のような日本の雇用制度は「時代に合わないケースが増えていて、転換期を迎えている」とする報告書を発表しました。これに対して連合の神津会長が22日、「日本企業の99%は中小企業で、非正規の労働者が全体の4割を占めている。そもそも議論の対象になるような雇用システムが確立していない」と反論しました。また、「日本は世界のなかで賃金水準が相当遅れ、しぼんできている」として、今年の春闘では賃上げと労働条件の改善にさらに力を入れたいと話しました。

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