クルーズ船のウイルス検査 1日1000件以上に拡充へ[2020/02/13 11:18]

 横浜港のクルーズ船の乗船者全員に新型コロナウイルスの検査をするため、厚生労働省は検査能力を現状の一日300件から1000件以上に急いで拡充する方針です。

 大型客船「ダイヤモンド・プリンセス」では、12日までにウイルス検査をした乗客乗員492人のうち174人に新型コロナウイルスの感染が確認されました。加藤厚生労働大臣は、船内に残っている約3600人のうち下船する人全員に対して健康観察の期間が終わる19日をめどに検査をしたい考えです。しかし、現在、検査に対応できるのは国立感染症研究所のほか、羽田空港など3カ所の検疫所で、可能な検査数は一日300件程度にとどまっています。このため、厚労省は感染研に応援の職員を派遣するほか、民間や大学にも協力を仰いで一日あたり1000件を超える検査ができるよう体制の増強を急いでいます。一方、同じようにクルーズ船で感染者が出た香港では乗員1800人の検査を4日で終えたことが明らかになっていますが、厚労省は「情報収集はしているが、まず目の前にある確実な検査処理能力を高めていきたい」としています。

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