新型コロナウイルス 都内で2人の感染を確認[2020/02/15 03:33]

 新型コロナウイルスに東京都の70代の男性と50代の女性が感染したことが14日、確認されました。都は男性がアルバイトをしていた屋形船で「多くの人にうつったことが想定される」との見方を示しています。

 感染が確認されたのは、屋形船で配膳などをしていたアルバイトの男性(70代)と13日に陽性反応が出たタクシー運転手の男性(70代)の勤務先に勤める事務員の女性(50代)の2人です。都によりますと、屋形船の男性は先月15日か16日に中国・武漢市からの旅行客を接客したと説明しています。そして、18日にタクシー運転手の男性と同僚やその家族など約80人が屋形船を貸し切って新年会を行った際にも接客をしたということです。20日に自転車で出勤したものの、倦怠(けんたい)感があったため1時間で早退しました。21日に発熱したため医療機関を受診して自宅療養していましたが、改善しないため入院し、今月14日に陽性と確認されました。一方、事務員の女性は先月18日の屋形船での新年会には参加していませんでしたが、タクシー運転手の男性と書類を渡したり、会計処理などをする際に日常的に事務所内で接触していたとみられています。この女性は今月4日に、嘔吐(おうと)や下痢の症状がありましたが、電車で出勤しました。5日には発熱やせきの症状がありましたが、電車に乗って都内で行われたセミナーに参加したということです。6日と7日も電車で出勤しましたが、7日は早退して医療機関を受診しました。女性が5日に参加したセミナーの参加者について都は、会場の広さと女性がマスクをしていたことから濃厚接触者にはあたらないとしています。都は新型コロナウイルスの感染経路について「屋形船で多くの人にうつったことが想定される」との見方を示しました。都は屋形船での濃厚接触者らのウイルス検査を順次行っていて、結果は15日以降に出る見通しです。

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