卒業式や都営地下鉄、都庁でも…感染防止対策広がる[2020/02/26 16:10]

 来月15日までを感染拡大の防止に対する集中対策期間としている東京都は、都立学校の卒業式を教職員と卒業生に限って行うなどの方針を固めました。

 東京都では今月25日までに33人の新型コロナウイルスへの感染が確認され、うち5人が重症です。都は26日の会議で感染の拡大を防ぐため、都立学校の卒業式について保護者や来賓の参列を認めず、教職員と卒業生のみで行う方針を明らかにしました。大人数が集まる時間をできるだけ短くするために祝辞の読み上げや合唱を取りやめ、卒業証書も代表者にだけ手渡すということです。また、登下校の際には通勤通学ラッシュを避けるため、登校を遅くしたうえで授業を短縮して下校を早める予定です。さらに、3月上旬の期末試験の後は約2週間、自宅学習として、そのまま春休みに入ることで登校の機会を減らすということです。一方、都営地下鉄では乗客自身で体温を確認できるよう駅改札付近に赤外線サーモグラフィーを設置することを検討しています。また、東京都庁では最上階にある展望室を今月27日から来月15日まで休室にすると発表しました。展望室には年間約200万人が訪れ、多くが外国人観光客だということです。

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