母親「できる限り重い刑を」 心愛さん虐待死裁判[2020/02/27 12:05]

 千葉県野田市で当時10歳の栗原心愛さんを虐待して死亡させたとして父親が傷害致死などの罪に問われている裁判で、心愛さんが死亡した前後の状況を母親が証言しました。千葉地裁前から報告です。

 (社会部・鈴木大二朗記者報告)
 心愛さんの母親が、心愛さんが死亡した当日の様子を証言しても父親の表情は変わることはありませんでした。母親は「心愛さんが死亡する前日から、心愛さんのご飯の用意をしていなかった」と話し、その理由を「父親から食べさせないように監視されていたから」と話しました。また、初公判の際、父親が否定した死亡した当日の暴行などについても「馬乗りになっていた」「肌着のみで冷水のシャワーを掛けていた」と証言しました。そして、心愛さんは風呂場に延々と立たされて衰弱していったとしたうえで、「風呂場で倒れて動かなくなり、信じたくないが、死んだと思った」と話しました。また、なぜ被告人は虐待したと思うかと問われると「心愛は正義感が強く、性格そのものが気に入らなかったのではないかと思う」と話しました。母親は最後に「できる限り重い刑にしてほしい。理由は言いたいが、言葉にならない」と話しました。

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