福島 帰還困難区域に列車走る 常磐線が全線復旧へ[2020/03/03 12:10]

 福島第一原発の近くを通るJR常磐線が9年ぶりに全線開通するのを前に、実際に列車を走らせて運転士の訓練が行われました。

 来週、浪江駅から富岡駅の間で運転が再開され、9年ぶりに常磐線全線が復旧します。この区間の運転士だった西内勇貴さん(44)は今、後輩運転士の指導をしています。
 JR東日本・西内勇貴主務運転士:「全線開通に携われることに誇りを持って下さいと。前向きに私たちの力で常磐線をつなげていこうという気構えを前段に持って訓練に臨んできた」
 再開される区間の近くには福島第一原発もあります。
 JR東日本・西内勇貴主務運転士:「お客様には継続してこちらに訪れて頂くことによって、活気に満ちて変化していく姿をぜひご覧になって頂きたい」
 列車は今も住民の戻れない帰還困難区域を走ります。避難指示が解除されるのは駅や線路、周辺の道路だけで、いくつかの駅では降りても外の建物に入ることはできません。元の姿に戻るのはまだ先です。

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