“大川小の悲劇”発信へ 亡き娘と共に聖火ランナー[2020/03/09 12:26]

 東日本大震災からまもなく9年です。津波で多くの命が奪われた宮城県石巻市の大川小学校では、その犠牲になった娘の父親が東京オリンピックの聖火ランナーとなり、走ることで風化を防ぎたいと話しています。

 大川小学校では、児童と教職員合わせて84人が津波の犠牲になりました。聖火ランナーに選ばれた鈴木典行さん(55)です。6年生の次女・真衣さん(当時12)を津波で亡くしました。この日に訪れた石巻市総合運動公園は、かつて真衣さんと一緒に花火を見た思い出の場所で、聖火リレーのルートになっています。
 次女・真衣さんを亡くした鈴木典行さん:「6年生の名札は今まで持ち出したことがないので、聖火ランナーの当日だけこれを真衣だと思って真衣を連れて行く」
 聖火ランナーに応募した際の書面を見せてくれました。そこに書いてあったのは、多くの子どもが亡くなったことを「走ることで少しでも世界に発信していきたい」、亡くなった娘と「また一緒に走りたい」。鈴木さんは大川小の悲劇を風化させてはならないと5年ほど前から語り部を始め、多くの人に教訓を伝えています。
 次女・真衣さんを亡くした鈴木典行さん:「学びを求めて来る方が多いので、私たちも真剣に向かい合って話をしているし、今後もしていきたい」

こんな記事も読まれています