行ったつもり花見…満開!上野公園「シダレザクラ」[2020/03/20 19:28]

 3連休の初日にお伝えする「行ったつもり」。東京の桜は、まもなく見頃となりますが、新型コロナウイルスの影響でお花見を控えている人もいると思います。ということで20日は、桜の名所の上野公園に「行ったつもり」です。

 撮影は19日に行ってきたのですが、公園入り口のシダレザクラはほぼ満開になっているんです。カメラを手にした人たちも多くいました。西郷像を横目に進んでいくと、さくら通りと名付けられている通りです。主にソメイヨシノが並んでいますが、まだ二分咲きといったところでしょうか。そのさくら通り、毎年、満開のころにはたくさんのお花見客が訪れてシートを広げて宴会をする光景で有名ですよね。ただ、今年はというと、新型コロナウイルスの影響で「宴席禁止」と貼り紙が出されているんです。
 ただ、歩いて楽しむことはできます。宴会はできませんが、今年の楽しみ方として上野の桜巡りをおすすめします。その時にぜひ、用意して頂きたいのが双眼鏡なんです。コマツオトメ。双眼鏡をのぞいてみると、花びらの先が色が濃くなっているのが分かります。濃いピンク色の桜はヨウコウです。早咲きの桜の周りには人も多く集まっています。じっくり見るのも良いかもしれないですね。
 ここで質問です。上野公園には、何種類の桜があるでしょうか?上野桜守の会によりますと、56種類ということでした。
 次に向かうのは明治9年からこの地に立つ上野精養軒です。皇后・雅子さまのご成婚にちなんで名付けられた「プリンセス雅」という品種の桜を見ながらテラス席で頂きます。期間限定の桜のモンブランです。幸せを運ぶといわれるテントウムシがあしらわれています。こちらは、桜味の生クリームの下に実は抹茶のスポンジケーキが隠れています。どことなく和菓子のような味わいです。宴会はできませんがこういう所でゆったりとした時間を過ごすのもいいですね。
 続いては、ちょっと高いところに上ってきました。清水観音堂です。京都の清水寺を模した舞台作りとなっています。実はこの景色、江戸時代の浮世絵師・歌川広重の「名所江戸百景」にも収められているんです。
 上野公園のソメイヨシノは21日が五分咲き、満開は24日ごろとみられていますが、今年はいつもより暖かいため、通常は咲く時期が異なる桜が一斉に咲く可能性があるのだそうです。そうすると、虫たちが様々な品種の花の間で花粉を運んでくれますので新しい品種が誕生する可能性もあるということです。もしかしたら数年後にまた違った桜を見ることができるかもしれません。

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