「あいちトリエンナーレ」に補助金交付へ　文化庁[2020/03/23 21:10]

　慰安婦を象徴する少女像の展示などが中止になった愛知県の国際芸術祭「あいちトリエンナーレ」への補助金について、文化庁は全額不交付の決定を見直し、交付する方針を固めました。

　去年に開幕した、あいちトリエンナーレでは企画展「表現の不自由展・その後」で慰安婦を象徴する少女像の展示などに抗議が殺到し、中止となりました。文化庁は愛知県に対して約7800万円の補助金を交付する予定でしたが、去年9月に県から具体的な展示内容について十分な説明がないとして補助金を全額交付しないと決定していました。これに対し、愛知県は会場の安全性などに懸念があったが、事前に報告しなかったことを認め、申請額から展示会場の安全等に関する経費などを減額して再申請していました。このため、文化庁は補助金を減額して約6700万円を交付することにしたということです。