海洋放出なら基準40倍に薄める…汚染水処理で東電案[2020/03/24 21:13]

 東京電力は、福島第一原発で増え続ける汚染水を処理した水を海に放出する場合、国の基準の40倍まで薄める案などを公表しました。

 東京電力は、水蒸気として大気に放出する場合も海に放出する場合と同様、十分に薄めて蒸発させるとしています。この2つの案は、経済産業省が来月6日から福島県で始める、住民から意見を聴く会の説明資料として活用される見込みです。東電は処理水を保管するために、137万トン分のタンクを年内に完成させますが、それでも2022年の夏ごろに保管の限界に達すると主張しています。東電は福島県内の農産物や水産物の風評被害対策に関する基本方針も提示しました。しかし、それでも被害が避けられなかった場合は「適切に賠償対応する」としつつも、賠償の具体的な方法については言及を避けました。

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