高速船事故 船尾打ち付けられ乗客骨折の可能性高い[2020/03/26 10:00]

 去年3月に新潟県沖で高速船がクジラとみられる物体に衝突した事故で、国の運輸安全委員会は高速走行中で浮いていた船尾が海面に打ち付けられた衝撃で、多くの乗客が腰を骨折した可能性が高いとする報告書を公表しました。

 去年3月、新潟県佐渡市沖で高速船がクジラとみられる物体と衝突し、乗客乗員109人が重軽傷を負いました。運輸安全委員会の報告書によりますと、事故当時、船は底に付いている水中翼の揚力と取り込んだ海水をジェット噴射することで船体を浮かせて走る翼走中で、時速約68キロで航行していました。その状態で衝突したことで船尾が海に打ち付けられて強い衝撃を受けたため、多くの乗客が腰の骨を折った可能性が高いということです。また、衝突を避けることができなかった理由について、クジラとみられる物体が直前まで海中にいたため、発見が遅れた可能性が高いと指摘しています。

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