感染疑いで“たらい回し” 搬送に6時間のケースも[2020/04/14 11:56]

 東京都内で、発熱や体調不良を訴える患者が新型コロナウイルスに感染した疑いがあるとして救急病院から受け入れを断られるケースが相次いでいることが分かりました。

 東京消防庁の関係者などによりますと、9日正午すぎ、東京・中央区で発熱を訴える40代の男性について救急隊が病院に搬送しようとしました。しかし、新型コロナウイルスに感染している疑いがあるなどの理由で約40の病院から受け入れを断られ、搬送先が決まるまで1時間半ほどかかったということです。こうしたケースは都内で複数報告されていて、夜間の搬送に6時間余りかかった事案もありました。
 救急指定病院の関係者:「一番大きなのは院内に感染者を持ち込まない。そこで院内感染をさせない。地域医療と掲げてここまでやってきているのに、地域の患者を診られないのは非常にもどかしい」
 救急病院のなかには内科医が常駐しておらず、感染患者の受け入れ態勢が整っていない病院があるほか、院内感染の懸念もあるということです。都は「患者の受け入れができる病院を消防と共有するなど対策は進めている」とコメントしています。

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