和菓子寄贈で地域に一体感 #医療従事者にエールを[2020/04/26 09:00]

地元の和菓子店に贈られた医療従事者からの寄せ書き。
新型コロナに苦しむ医療従事者への支援が地域での思わぬ交流を生み出しました。

●和菓子司いづみや 木村良さん
「びっくりしましたね。むしろこっちが感動して元気をいただいたような感じで」

神奈川県・横須賀市。
この街で66年間、地元の人たちから愛されてきた和菓子店「いづみや」
新型コロナの影響で客足も途絶え、普段せわしなく稼働している機械も
暗い部屋で息をひそめていました。

●和菓子司いづみや 木村良さん
「4月に入ってから壊滅的な状態で、直営店としては、
 前年度30%から40%売り上げが落ちてしまいました」

苦しい状況の続く中、木村さんは丹精込めて作られた和菓子を
地元の医療従事者に贈ることを思い立ちました。

●和菓子司いづみや 木村良さん
「テレビで医療従事者の方が頑張ってくださっているのを目にしていましたので、
 少しでも元気になっていただけるならばと思って」

最前線で戦う医療従事者に、元気を出してほしいという思いから
2つの病院に140個の和菓子を寄贈。
この行動に意外な反応が返ってきたのです。

和菓子が寄贈された病院のひとつ。横須賀共済病院。
この病院では2月の始めから、新型コロナによる
重症患者と中等症の患者の両方の受け入れを続けてきました。
しかし、医療現場に向けられる目は冷たいものでした。

●横須賀共済病院 長堀薫 病院長
「コロナ対応病院の近くではよくあるんですけど、
(子供が)学校でいじめられるとか、お店から(入店を)拒否されるとかあるので」

精神的に追い込まれる医療現場の人たち。
院内感染の恐怖に加え、繰り返される差別。

木村さんの和菓子が病院に届いたのは、ぎりぎりの状況で戦うさなかでした。

●横須賀共済病院 長堀薫 病院長
「院長室に『センセー』って持ってきてくれて。
『どうしたの?』って聞いたら、
 いづみやさんが、お菓子をくださったと」

地元の名店から思いがけないエール。
さらに支援の輪は広がり、数日後には卵の生産者からも厚焼き玉子の差し入れが。

●横須賀共済病院 長堀薫 病院長
「医療従事者は孤独じゃないなと。
 応援してくださる仲間を
 いただけるんだなと感激しています」

3日後、木村さんのもとに病院から、お礼の品が渡されました。
それは病院関係者の感謝の言葉が書かれた「寄せ書き」
  
●和菓子司いづみや 木村良さん
「むしろこっちが感動してしまって、
 元気を頂いたような感じで、
 目元がウルウルきてしまうような、
 かなり嬉しかったです」

●横須賀共済病院 長堀薫 病院長
「一体感ですね。
 医療者と患者さんってだけじゃなくて市民と一体感。
 それこそ手を取り合って、
 一丸となって乗り切っていきたいなと思っています」

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