「電気、ガス…払えない」 3000人超が“雇い止め”[2020/04/27 12:23]

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、全国の少なくとも3000人が解雇や契約更新をされなかった、いわゆる雇い止めにあっていることが分かりました。

 厚生労働省によりますと、会社の業績悪化や経営破綻で仕事を失った人は2月から先週までで3076人に上ります。営業自粛を求められ、非正規雇用者が多い飲食業などが多くを占めています。
 宮城県在住、4歳の子を持つシングルマザー(23):「電気、ガス、水道の方に連絡を入れて、(コロナの影響で)払えないですと。1カ月(支払期限を)延ばして下さいと話はさせてもらった。(公営住宅の)家賃は(市から)借りて払って下さいと言われて、返せる見込みもないので姉に貸してと伝えました」
 女性はシングルマザーでスポーツジムで働いていましたが、ジムが休業になって収入がなくなりました。この女性の他にも、SNSでは多くの人が雇い止めや休業による窮状を訴えています。厚労省は今月から、企業が従業員を解雇せずに休業にとどめていることに対して支給する「雇用調整助成金」をアルバイトなどの非正規雇用者にも対象を広げ、対策を進めています。

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