国の津波予測に東京電力…影響を「早急に検討」[2020/04/27 22:02]

 東京電力は27日、日本海溝と千島海溝沿いで巨大地震が発生した場合、福島第一原発にどのような影響があるかについて早急に検討する考えを示しました。

 国の中央防災会議は21日、2つの海溝沿いを震源とした地震が最大でマグニチュード9クラスとなり、福島第一原発にも海抜13.7メートルの津波が襲来するとの想定を発表しました。福島第一原発では現在、高さ11メートルの簡易的な防潮堤を設置していますが、津波はこれを乗り越える可能性があります。27日に開かれた原子力規制委員会の審査会合で、この津波への対応を聞かれた東京電力側は「情報収集と分析を行っている」とし、どういう影響があるか早急に検討したいと話しました。福島第一原発には現在も建屋内にデブリや高い濃度の汚染水があって津波が来襲した場合、周辺が幅広く汚染される恐れがあります。

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