第3、4波は必然…日本へのルート解明の感染研が警戒[2020/04/28 17:46]

 ウイルスの遺伝情報から、日本への感染ルートが明らかになりました。

 新型コロナウイルスは短期間に小さな変異を繰り返しています。この変異をいわばウイルスの「指紋」として利用し、感染ルートをさかのぼることができます。これは国立感染症研究所が作成した感染ルートを示す動画です。青は中国・武漢のウイルスです。赤は日本で見つかったウイルスです。1月から2月にかけて日本で見つかったウイルスは武漢のものと遺伝情報が近かったのですが、その後、3月中旬からはさらに変異を重ねたヨーロッパ系のウイルスが多く確認されました。感染研は、日本では中国からの第1波について濃厚接触者をいち早く探知して抑え込み、収束へ導くことができたと分析していて、ダイヤモンド・プリンセス号のウイルスについても日本では終息したとしています。しかし、渡航の自粛が始まる3月中旬までに欧米経由の第2波の流入を許し、数週間のうちに全国各地に伝播したと指摘しています。さらに今後、第3、第4の波が来ることは必然で効果的な感染症対策の構築を図るとしています。

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