約30分で感染判明 「抗原検査キット」あす承認[2020/05/12 12:52]

 新型コロナウイルスの感染を短時間で判定できる「抗原検査」の診断キットについて、加藤厚生労働大臣は12日朝の記者会見で、審査手続きがすでに終わり、13日に承認すると明らかにしました。

 加藤厚生労働大臣:「短時間で結果が出る利点がありますから、そうした利点を踏まえて活用して頂く」
 大手検査試薬メーカー「富士レビオ」は、新型コロナウイルスを構成するたんぱく質を検出して判定する抗原検査の診断キットを開発し、先月に薬事申請していました。鼻の奥や喉から採取した粘液をキットに反応させ、約30分で感染の有無が判定できるため、検査量の大幅な増加につながると期待されています。ただし、抗原検査はPCR検査よりも精度が低いとされていて、厚生労働省はPCR検査との併用のほか、救急医療の現場やクラスター対策など緊急時の活用を想定しています。
 一方、7日に承認された治療薬「レムデシビル」について、加藤大臣は11日に医療機関への配送が始まり、一部の医療機関にはすでに届いていると明らかにしました。

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