「正しい理解を」療養中の赤江珠緒さんメールで訴え[2020/05/13 08:46]

 新型コロナに感染し、現在は自宅療養中のフリーアナウンサー・赤江珠緒さん(45)が12日夜、ラジオ番組宛てに自身の体験談などをつづったメールを寄せました。

 赤江さんは、患者と向き合う臨床医の先生から伺った話に罹患(りかん)した自分の気持ちも込めてメールをつづったそうです。担当した医師が「病気や治療法について世間的に誤解されている部分もあり、正しい理解が広がってほしい」という思いが強かったそうで、赤江さんは自身が治療を続けるなかで知り得た情報を発信。赤江さんが発信したメッセージの一つがアビガンの副作用について。「一度服用したら一生、催奇形性のリスクがあるというように、これから子どもをつくろうとする若者には使用できないというイメージが世の中に割と広がっていますが、製薬会社によると、アビガンは薬を飲んだ後、1週間は性交渉を避けましょう。という薬です。副作用のことも考えて妊婦さんは服用できない薬ですが、それ以外の方は投薬ですので当然、数週間で女性も男性も薬は体から徐々に抜けていくそうです」と説明。これには赤江さん自身も誤解していたそうで、「さすがに一生、催奇形性になるようなものだったら、そもそも新型インフルエンザで認可が下りないです」と医師の言葉を紹介しました。また、医療崩壊を防ぐという点について、赤江さんは臨床医が感じていることとして「日々の感染者数のカウントも大事ですが、『重篤者をなるべく減らすこと』すなわち、ICU(集中治療室)の使用度合いを減らすことが医療崩壊を防ぐ重要なポイントになる」とつづりました。人工呼吸器などを使用する場合、専門の医療従事者の人員が多数必要になり、コロナ以外の病に向き合う臨床医や看護スタッフが減ってしまうことを避けなければ、他の原因で亡くなる方が増えて医療崩壊が起きかねないと説明しました。また、赤江さんは「コロナが怖く、厄介な病なのは確かです。しかし、病は多かれ少なかれ怖いもの。闘い方がないわけではないということを今回、身をもって教えて頂いた気がしました」と正しい情報の重要性をつづりました。

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